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2011'03.25 (Fri)

基礎と臨床

 春休みになると試験がほとんどないのでブログを書く時間がある代わりに、医学ネタががくんと少なくなります。最近、どうでもいいことしか書いてないので、たまには真面目に医学部ネタを書きたいと思います。
 
 今回は、そろそろ後期入試も結果発表されて、震災の影響もあるのでまだ完全に確定という状況ではないと思うんですが、一応、ある程度のところは、新1回生の面子も決まってきた時期だと思われるので、「基礎と臨床」について…。
 
 医学部生って、医学部を受験するときに、医学部でどんなことを勉強するのか分かって受験してる人って何割くらいいるんでしょうか?周りに聞いたことはないので、以外にみんなある程度は把握してたのかもしれませんが、少なくとも自分はさっぱりわかってませんでした…。大学のHPの教室一覧とかに、確かに生理学教室とかって教室名は書いてるんですが、高校生にしょっぱなから「生理学」!なんていわれても何を勉強するのかさっぱりわからないのが実情です…。
 
 怖いのは、入試で、「基礎と臨床とどっちに行きたいですか?」とか「基礎系の研究についてどう思いますか」とかって聞かれることがあるってことです。大学によるとは思いますが、基礎系の教室に入って基礎の研究で生きていこうなんて学生は稀です。基礎系の先生としては当然のことながら気になる問題なのでしょう。
 
 自分は確か、臨床も基礎の研究の支えの上にあるわけで…とか、全然わかってないくせにかなりいい加減なことを言った記憶がありますが、正直、最低限、具体的なシラバスに目を通したことがなければ、高校生が自分でイメージするのは結構難しいと思われます。
 
 知り合いに医学生やお医者さんがいる人は、直接聞いた方がいいと思いますが、簡単にかいつまんで例を挙げてみます。自分も科目によっては20時間ちょっとくらいの授業で勉強したことになってる科目もあるのでほんとにおこがましいことだとは思いますし、ほんとにかいつまんで…ですが…。
 
○基礎系
・生化学…
 DNA複製・タンパク合成について、代謝経路で起こってる化学反応について(糖代謝とかはある程度校生物でもやるらしいですけど…)などなど。
 
・解剖学…
 言わずもがなの解剖学ですね。肉眼レベルの人体の正常構造についてです。この実習をやると医者への一歩を踏み出したって感じる学生が多いんじゃないんでしょうか。
 
・組織学…
顕微鏡レベルの人体の正常構造についてですね。一生懸命顕微鏡を覗きます→スケッチ!。
この臓器の壁は、○○層と○○層と○○層の三層になっていて、この層には△△細胞が…
 
・生理学…
 人体の正常機能についてですね。酸素は血液中をどうやって運ばれるのか、心拍出量は、どういう要素で決められているのか、どのようにして尿はつくられてるのか?挙げはじめたらきりないですね…。
 
・薬理学…
 いろんなお薬について勉強します。どういう風にしてその薬は効くのか?副作用は?などなどについて勉強します。このあたりから病名がわりと出てくるようになって、その病気では何が起こってるのかっていうことを勉強しないといけなくなります。
 
・微生物学…
 これもいかんせん量が膨大なので全ては勉強しないですが、細菌の構造、細菌はどうやって感染するのか、ウイルスはどうやって人の細胞の中に入り込んで、どのように増殖するのか?コレラはどのように引き起こされるのか?エイズとはどんな病気なのか?などなど細菌やウイルスについていっぱい勉強します…
 
・免疫学…
 人はどうやって異物から自分の体を守っているのか?その機構はどのようにしてつくられているのか?ヘルパーT細胞とか聞いたことがあるかもしれないですが、いろんな役者が出てきて、それらが複雑に絡み合うので、細かいとこまで追求していくと結構ややこしい分野です。ただし、体の防衛機能なので、炎症について考えるとき、感染症に関わる問題、免疫異常で起こる問題について考えるときなど、どうしても避けて通れません…。
 
・病理学…
 ここまで来ると、一応基礎系ではありますが、人体の正常ではなく、異状について考えることになり、かなり臨床寄りになるので、基礎と臨床の中間に位置する学問と位置付けていいと思います。
 病理学というと、病気になったときに、組織が肉眼的に、あるいは顕微鏡で見たときにどういいう風に見えるのかという形態学が中心にはなるのですが、当然、病気について学ぶのですから、どこの異常でその病気になったのか、その結果どういう症状が出るのかてなこともある程度は勉強することになります。その上で、どうしても↑に挙げた各科で学んだ知識が欠かせなくなってきます。そして、自分を含め多くの学生が基礎の科目の復習をする必要を感じる(あるいは、もっとまじめに勉強しておけばよかったと思う)わけです。
 
 他にも発生学とか、遺伝学とか、ありますが、とりあえずこんな感じでしょうか。ということで、基礎系と呼ばれる分野は中盤戦までは人体の正常構造と機能について、最後の方は異常に関わる部分についても勉強していく感じですね。
 学生が勉強することとしては、こんな感じですが、こと、研究のお話となると、各科の垣根というのは、さらに見えにくくなります。解剖学の教授でも電子顕微鏡とにらめっこして研究してたりするし、薬理学の教授が薬の研究してるかっていうとそうでもなかったり…あんまり具体的な研究内容を出すと、自分の大学がばれてしまいそうなのでやめておきますが、研究内容は人それぞれで、この教室に所属しているからどんな研究をしているとかって一概に言えないのが実際のところのようです。
 
 
 で、じゃぁ、臨床科目って、どんなのがあるのって話になるわけですが、臨床科目には病院の診療科目みたいに、内科、外科、精神科、小児科、産婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻科……とかとかってのが来るわけです。具体的な内容は自分がこれからなので、書きませんが、大学病院で働いてる各科の先生が来て講義をします。臨床系を勉強し始めると学生の出席率が一気に上がって、一部の学生の成績が急上昇して、ごく一部の学生の成績が急降下するらしいです。自分は基礎も面白いっていうかほんと基本だと思うので大事だと思うんですが…。
 
 てことで、基礎と臨床、イメージ少しはついたでしょうか?基礎系のイメージがつかめれば、臨床系は病院の診療科目は見慣れてると思うのである程度イメージつくんじゃないかと思います。
 
 ちょっとでも、医学部を目指して頑張る高校生とか、医学科新1回生のイメージづくりの役に立てたらと思ったんですが、すごく長文になってしまいましたね…。最後まで読んで下さった方ありがとうございます。
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テーマ : 医療系学生の学生生活 - ジャンル : 学校・教育

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