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2010'11.11 (Thu)

西洋医学的漢方薬

 今日は特別講義で、漢方薬についてやりました。前々から漢方薬については興味があったので、興味深く聞かせていただきました。
 
 皆さんは漢方薬っていうとどういうイメージを持たれているでしょうか?怪しげなイメージを持っておられる方も体調が悪くなったらとりあえず漢方を飲むって方もおられると思います。
 自分の漢方薬についての考え方を単刀直入に述べさせてもらうと、漢方医学はあんまり信じてないけど、漢方薬はなんで効くのか解明して、西洋医学的な見地からどんどん使えばいいと思う、です。
 
 今日講義してくださった先生方申し訳ないです。今日の講義は漢方薬をあくまで漢方医学の枠の中でとらえたものでした。
 西洋医学っていうのは、患者さんが、こんな症状があってちょっと見てもらいたいんですけど~っていってきたら、これこれの症状があるから君の病気はこれだねっていう風に、患者さんを何らかの病気にカテゴライズするわけですね。そして、処方される薬もこの病気はこの薬とこの薬だねっていう形になるわけです。
 それに対して、漢方医学っていうのは症状を病気にカテゴライズしません。そして、体全体のバランスを見るわけですね。バランスが陰に傾いてるから君にはこの薬!って感じになるわけです。漢方医学は西洋医学以上に経験学問なので、科学的根拠は本来的にはありません。最近は意味づけはしてきてるんだろうけど…。
 
 確かに、人間の体ってそんな単純なものじゃないんで、メンタル面の影響でなぜか出てきてしまう症状もありますし、全てが科学で解決できるとは自分も思ってません。
 が、一つには、延々、分子細胞生物学とかやってきて、この抗がん剤がこの受容体に結合することで、このシグナル伝達カスケードが作動し…なんてやってきた人間に、突然中国4000年の歴史(正確には今の日本の漢方医学は中国のそれとは少し異なるみたいですね)とか言われても、そういう経験学問の塊みたいな漢方医学は感覚的にちょっと受け入れがたいものがあるのと
 そういう科学的に説明できない学問は、しばしば詐欺まがいの診療・ケア、サプリメント等の販売などに利用されがちということ
 昔の徒弟制ならともかく、現在の医療体系で、そういう超経験学問を伝承するのは結構難しいのでは…
 時代的に、何でも一応は説明を付けないと患者さんの側からも信じてもらえない時代で、体のバランスが…なので補血のために、この薬を…なんていう説明では、どこまで通用するか疑問。今日の講義を聞いてても、漢方医学を主張しながら、漢方薬の効く科学的な機序(仕組み)を研究する先生方に、やはり西洋医学的な解析法におもねらなければ、実際のところやっていけない漢方の実際を垣間見た気がしました。
 
 などなどの疑問があり、自分は漢方医学は今のところ、いまいち受け入れられません…。
 
 でも、漢方薬の方は別です。漢方薬も効くからには何らかの効く仕組み、機序が存在するはずです。
 実際に葛根湯が効く理由とか研究されていて、少しずつ解明されてきてます。漢方医学をされてる先生からすると、それは本来的な漢方薬の使い方じゃないんだとか言われますが、個人的には、漢方薬が効く理由をどんどん研究して、この症状にはこの漢方薬が効くことが分かってるから、この漢方薬処方しておきますねって感じで、西洋医学的な医療の中に漢方薬をどんどん取り込んでいけばいいと思ってます。
 

 
 ちなみに…漢方薬でも新薬の開発って少しはされてるらしいですね。でも、漢方薬でも新薬を承認してもらうためには西洋医学で用いる薬と同様、二重盲検法(10月22日の記事を参照)で臨床試験を行い、効果があることを証明しなければなりません。でも、漢方薬の中で大事な要素を占めるものに、においがあるのですが、このにおいのせいで偽物の薬と本物の薬の区別がついてしまうので、臨床試験をすること自体が難しく、新薬開発は結構難しいみたいですね。
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テーマ : 医療系学生の学生生活 - ジャンル : 学校・教育

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