スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  ↑Top

2010'10.28 (Thu)

イムノブロッティング!

 今日はイムノブロッティング(ウェスタンブロッティング)という目的のタンパクを検出する技術を実習しました。昨日の実習に引き続き、分子レベルのお話になるので、ちょっとややっこいのですが、今日のは結構面白いのであえて取り上げます。
 
 イムノブロッティングは目的のタンパクを検出する古典的な技法ですが、その中で使われてる原理は、結構大事で、最新技術の中でも使われてます。
 
全体の流れを詳しく説明すると確実に混乱されると思うので…要点だけ…
 
①色んなタンパクが混じってるのをふるいにかけて大きさごとに分離します。

②大事なのはここからです
体の中には特定の構造(主にタンパク質)にくっつく抗体っていうのがあります。この抗体は外来の異物にくっついて、異物の排除を促したり、ウイルスにくっついてウイルスが細胞の中に入るのを防いだりと、免疫ですごく大事な役割をしてるんですが、抗体には結合特異性があり、ある抗体はある特定のタンパクにくっつきます。この特徴を利用します。
 
どうするかというと…検出したいタンパクだけにくっつく抗体を用意してタンパクを大きさごとにふるいにかけたやつにふっかけます。

③実はこの抗体にはネタが仕込んであるのです。ただの抗体ではなく、ある薬をかけると色がつくようになってます。なので、試薬をかけると②で目的のタンパクにくっついた抗体があるところが発色して、目的のタンパクがあることがわかります。
 ちなみに、初めに大きさごとにふるいにかけてるので、目的のタンパクの大体の大きさも分かります。
 
いや~それなりに大事な過程をかなり省いたのですが、うまく説明するのは難しいですね~。
 
で、なんでこの技術が大事かというと…自分のいう大事な技術っていうのは②の抗体が特定のタンパクに結合することを利用した技術(それ以前の過程も大事といえば大事だけど…)なんですが、この技術、病院でよく使われるインフルエンザの感染検査キットとか悪性リンパ腫に特異的に効く抗がん剤とかに使われてるのです。
 

 
がん治療でミサイル療法とかって聞いたことないでしょうか?リツキシマブっていう悪性リンパ腫によく効くわりに副作用の少ない抗がん剤があるのですが、これは悪性リンパ腫で増えている細胞上に発現しているタンパクに特異的にくっつく抗体を薬として利用したものです。リツキシマブにくっつかれたがん細胞は、免疫系によって排除されてしまいます。副作用が大きいってことは元気な細胞にも作用してしまうっていう意味なんですが、特定のタンパクにくっつく抗体を利用することで、がん細胞にだけ(リツキシマブも正確には元気な細胞にも多少作用するのですが…)作用する薬がつくれるんですね~。
 
抗がん剤っていうと副作用が大きいっていうイメージがありますが、最近はこういう副作用の少ない薬がだんだん開発されてきてるんですね~。まぁ、その分薬の代金も高くなってきてるんですが…。
がんの薬物治療には結構興味があるので、ちょっとややこしい話だとは思ったんですが、あえて取り上げてみました…。
スポンサーサイト

テーマ : 医療系学生の学生生活 - ジャンル : 学校・教育

23:19  |  医学部  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  ↑Top

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲TOP

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://wandofsnake.blog137.fc2.com/tb.php/23-d2a3b35f

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲TOP

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。