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2010'11.03 (Wed)

医者タマへの入り口

 今日は昨日の予告通り、医者タマへの入り口といわれる解剖学を通して、慣れることの怖さについてちょっと触れてみたいと思います。
 
 解剖学実習は献体していただいたご遺体で学ばせていただくので、実習の中身についてブログ上で触れるのはあまり適切ではないと思うので、実習の中身についてはあまり触れない方針でいかせていただきます。
 
 うちの大学では解剖は2回生でやるのですが、その実習のあたまで解剖学の教授からいただくありがた~いお言葉の中に、「解剖実習をさせていただけるのは医学生の特権であって、皆さんはこれから普通の学生ではなく、医学の道に足を踏み入れた医学生となる…」みたいな趣旨のお話があるわけです。
 
 確かに学生にとっては解剖学実習って衝撃的な体験だと思いますし、それを特権的にさせていただけるのはとてもありがたいことだと思うんですが…、それと医療人のプライドを結びつけるのってどうなの??と思ってしまいます。というか、むしろ医学・医療に携わる人間の特殊性を引き合いに出さないと保てないプライドって何??って思ってしまいます。
 
 医学部では悪口いうわけじゃないんですが、結構多いんですよね~。入学直後のオリエンテーションで開口一番出た言葉も医学生としての自覚をうんたらかんたら…。まぁ、好意的にとらえてあげるべきなのかもしれませんが…。忙しすぎる現場では、人の役に立ってるとか、他の人にはできない特殊なすごい仕事なんだとか、そういうところに仮託しないとやってられないところはあるっちゃあると思うのですが、別に学生時代から妙なプライド意識を植え付ける必然性がよく分かりません…。
 
 しかし、その一方で怖いのが、人間って結構順応性が高いことです。若いからかもしれませんが、解剖実習の初めには結構びくびくだった子も、すぐにご遺体にメスを入れるのが平気になります。まぁ、逆に言えば多少のミスが許される解剖実習で手が震えてたら外科手術なんかできないって話なんですが、食事中に解剖の話をしても結構平気になります。
 
 ということで、医者っていうのは人を刺したり切ったり、下手をしたら毒になるかもしれないものを平気で飲むように指示したりする一見するとすご~く怪しげな生物なわけですね~。医者がちょっと怖くなりましたか?まぁ、病院っていうのはそういう常軌を逸したことが日常的になされてるとこなわけです。医療目的じゃなかったら、はい服脱いで~なんて言うくらいで、即捕まっちゃいますね~。
 
 で、まぁそういうわけで、専門的であるってことは昨日の記事にも書きましたが、いわゆる「ふつ~」とは異なる知識・技術とともにふつ~じゃない感覚を持つってことですね。
 で、人間結構簡単に感覚を変えることができます。慣れることができます。ある意味、人間の防御本能かもしれませんね。慣れないとそんなこと毎日やってられないもん…。
 
 というわけで、自分は専門的になることで、ふつ~の人とある程度感覚が乖離してしまうこと自体は仕方がないので、悪だとは思ってません。
 ですが、そういう専門的でふつ~じゃない感覚を持った自分を、患者さんの立場から外から見るもう一人の自分が存在する必要があり、医学・医療を学ぶ過程ではその二人の自分を常に両立させることが必要だと思っています。まぁ、所詮は同じ一人の人間なので、限界はあるとは思うんですが、ある程度はいろんなケースを学ぶことで補完できるんじゃないかと思っています。
 
 ということで、解剖の話はほとんどしませんでしたね。予告を裏切っちゃいけないので、一応…

計算してみたら39585円でした。結構教科書代に使いましたね…。自分は基本的に教科書代はケチらないひとっていうのもありますが、御遺族のご理解、そして、献体してくださった方のご意思とご遺体っていうお金では買えないものを代償にしている学問なので、そういう意味では、お金で買えるものなんていくらかかってもスズメの涙かもしれません。この前、解剖体慰霊祭と返骨式があったんですが、献体しようって気持ちを固められる方、そしてそれを認められる家族の方々ってほんとにすごいです。(献体すれば解剖されるのはもちろんなのですが、普通のお葬式はできないし、お骨が返ってくるのも1年程度待っていただかないといけないので、社会的な外からの視線等々も含めて残されたご家族もそれなりの覚悟をされてるものとお察しいたします)
 
うちの大学では、専用の試験を受けて認められると、上回生でも自分の授業がなければ補助として実習に参加できます。(下から2冊目のアトラスは自分が実習した時はほとんど実習が終わってから買ったやつです。補助に入るんだったら役に立つかな~と思って…。いい本です。)なので、来年、再来年も参加させていただく機会はあると思いますが、多くの方のご遺志と決意に報いられるように頑張りたいと思います。
 
ということで、今日はむちゃくちゃ長くなっちゃったけど、これって最後まで読んでくださった方っていたのでしょうか??????
 
 
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テーマ : 医療系学生の学生生活 - ジャンル : 学校・教育

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