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2010'11.09 (Tue)

100度でも死なない

 今日は、微生物の授業で、食中毒をやりました。
 
 サルモネラ、腸炎ビブリオ(生魚を食べるので日本では特に多いです)、カンピロバクター、毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌(いわゆるO157)、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌…などなど色んなのが出てくるんですが、今日とりあげるのは、黄色ブドウ球菌です。
 
 黄色ブドウ球菌…聞き覚えのある方も多いはず…自分は事件発生当時まだ小学生のあかんたれだったので、詳しい事情はよく知らず、へぇ~食中毒が大量発生したのっていうくらいの認識しかなかったのですが…
 黄色ブドウ球菌で問題になった事件、そう、雪印乳業の食中毒事件ですね。
 

 
 雪印が何をやっていたかというと…
雪印が返品された牛乳とか出荷されずに残った牛乳とかを再利用していた
しかも、その際に、低脂肪乳の成分の濃度が低い場合、屋外の貯蔵タンクで、手作業で脱脂粉乳を気温30度前後の外気に触れたままの環境で調合していた
でも最後にはちゃんと沸騰させて殺菌していたんだよ
 
 この事件が起こった原因になった最大の認識不足というか誤認は…
なんでも、加熱して沸騰させれば、
細菌とかもみ~んな死んで、きれいになるんだよ~~
という認識ですね…。いや~怖いですね~。上にあげたウェルシュ菌は芽胞という防御型の冬眠状態に入ることで、100度の熱にも耐えれるボディを実現しています。なので、100度で加熱しても、そのあと放置していると芽胞が発芽して、菌が増えてきます。もちろん食べる直前によ~く加熱すれば問題ないのですが…。
 
で、問題になってる黄色ブドウ球菌、実は、100度で加熱したら黄色ブドウ球菌は死にます!
いや~よかったですね~。これで問題解決!
 
とはいかず、まだこの問題にはネタがあります。実は黄色ブドウ球菌がつくる毒素は耐熱性で、沸騰させても毒性を失いません。
 
はい、何が起こったか分かりましたね。最後に沸騰させて殺菌しました。黄色ブドウ球菌も死にました。
でも、毒素は耐熱性なので残りました。その毒素を摂取させられた人たちが食中毒になりました。
 
こういうことですね。
 
ついでにいうと、黄色ブドウ球菌はヒトの手で媒介されるので、手作業でやらなければ混入しないはずでした。
 
つまり、安全管理の知識がないやつらが、暑い日に黄色ブドウ球菌のついた手で、返品された商品を再利用したりするので、こういうことが起こるのです。
 
他の最近は沸騰させて殺菌すれば大概死ぬので、ごまかせたかもしれませんが、黄色ブドウ球菌だけはごまかせなかったんですね~。
 
ちなみに、自分で料理する時も、生肉や生の魚介類を調理した包丁やまな板を洗わずに、そのままサラダなどの加熱調理しない料理を作ると、肉のほうを加熱しても、包丁やまな板を介して、細菌・ウイルスが移る可能性があるのでご注意くださいな~。
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テーマ : 医療系学生の学生生活 - ジャンル : 学校・教育

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