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2011'07.28 (Thu)

国試対策的勉強法 その5

○第5回試験前の勉強の仕方 問題集できった勉強の仕方 後篇

とりあえず、何回かまたいでるので、試驗前の勉強について5~9(1~4は以前の記事に書いた普段の勉強の部分です)を一応見出しだけ並べておきます。

5、授業プリントをざっと眺める。
6、2年以上前の定期試験の過去問と国試の過去問の一部を解く。
7、試験前日に昨年の過去問を解く。
8、よく寝る。
9、試験当日の直前の空き時間はひたすら「YearNote」や「がみえる」を見返してキーワードを確認。

 前回の記事で、内科1周目だったら別に「QB CBT」など、CBT(医学科生が病院実習に行くのに必要な、大学入試でいうセンター試験みたいな試験で、4回生の終わりにたいてい受けます。落ちると5回生の病院実習に参加できないので留年します)対策用の問題集でもいいのではという意見もあるかもと思ったので、ちょっとQB CBTについて追記します。

 別にあえてやりたい人はやればいいと思います。が、個人的には、QB CBTは基礎の復習にはなる(といっても基礎系の問題は全体の35%にとどまるby Medic Mediaらしいですが…)から基礎の部分は目を通してもいいかもしれないけど、内科のお供にやる必要性は感じません。というのもCBTが大変なのは4回生までにやった全範囲を聞かれるので、カバーしないといけない範囲が多すぎるからなわけで、1問1問の問題としては内科のお供にやるのにしては簡単すぎる(かといってCBTのレベルを国家試験レベルに引き上げてほしいとは思わないが…てかそれならCBTで医師免許くれ。つ~か、無理)と感じるからです。とりあえず、4回生の夏~秋(うちの大学ではCBTの2週間前まで定期試験がぎちぎちに入っていて、とてもじゃないが冬休みとかにちんたらCBT対策をする余裕がないらしい。)くらいに目を通せばいいテキストだと思います。

 個人的に内科のお供でやったらいい問題集として、もう1冊注目してるのは、ハリソン内科学の某用問題集です。書店で何問か目を通しただけなので、断定はできないんですが、国試の問題より難しいので、1周目はとりあえず、QBの一般問題の一周目問題だけ解く→定期試験が終わった分野に関して、内科の勉強2周目の某用問題集として、ハリソンの某用問題集を解く→QBの臨床問題の1周目問題を解く、みたいな感じでいいんじゃないかと思います。あえて、QBの臨床問題より先に、ハリソンの某用問題集を持ってきた理由は、こういうマニアックなのは学年が上がってくると手を付ける余裕がなくなってくるものなので、とりあえず、時間がある間にやっておこうという魂胆です。この辺りの順番は好きにすればいいと思いますし、並走させるのもありだと思います。
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 臨床問題は、基礎知識が入ってないと解けないので、最初からアタックするのはちょっと辛いものがあると思いますが、臨床問題を解くと、否応がなしに、どういう風に疾患の鑑別をつけていくのかとか、検査データ・画像の見方・考え方とかを学ばないといけなくなるので、他の疾患との違いについても、意識的に学べるし、そうすると、その疾患自体についての理解を深まると思います。成書は他の疾患との対比とかはあまり書いてないので、鑑別を意識せずに、成書読んでるだけだと、そのあたりがかなり弱くなる気が…。

 例えば、疾患各論だけを鑑別を意識せずに勉強すると、例えば、鉄欠乏性貧血が小球性低色素性貧血であることを覚えていたとしても、他に小球性低色素性貧血になる疾患が思いつかなければ、検査データで、小球性低色素性貧血を示す所見が出ても、鑑別のスタート地点にも立てなかったりする。臨床問題に触れる習慣があれば、こういう検査データになる疾患は…みたいな縦切りの考え方を意識する習慣がつくので、MCV低値、MCHC低値→貧血の中でも、ヘモグロビンの合成になんか問題が起きてるのかな?→じゃぁ、次に見ないといけないデータは…みたいな感じで、縦切りの疾患分類やその病気で現れる検査数値の変化を自然に覚えられるだけでなく、なぜ、そういうデータになるのか?どういう病気なのか?その病気の疾患分類の中での位置づけは?というイメージもつかみやすくなるわけです。

 別に、鑑別を意識して勉強することによるメリットであって、必ずしも、問題集を使うことによるメリットではないのですが、問題集はそのためのツールとしても便利という話です。


7、自分の場合は大抵、試験前日に昨年度の定期試験の過去問を解いて、力試しをします。過去問に入る前の踏み込みが浅いと、問題傾向の変化に対応しきれず、前日になって焦ることもたまにあるので、いくら力試しのために取っておくとは言っても極端に変わってないかは試験勉強を始める前にざっと見といたほうがいいと思います。まぁ、それまで傾向変わってなくても、自分の年から傾向が変われば同じことなんですが…。基本的に傾向が変わっても昨年の試験が初見で9割(記述式のは難しいとは思いますが…採点の厳しさや採点する先生のツボによっても変わってくるし…)取れれば普通落ちないので、そんなに焦ることはないと思います。それでも落ちるときはみんな落ちるし…。教授が変わったときとかはそんなことも起こるかもしれないですね。たいていは配慮してくれますけど…。

8、よく寝る(寝てよくても試験前日はなんだかんだいって3時くらいまで結構だらだらしちゃうので自分も試験前はあんまり実践できてないですけど…。)


つぅことで、次回は試験当日の勉強と称して、YearNoteについてちょっと触れてみたいと思います。なんか予想外にやたら長くなっちゃった本シリーズですが、残すところあと1回です。お楽しみに。

ちなみにですが、この夏休みに、次の試験範囲の科目をQBを解きながら勉強しようと計画を組んだAsklepiosですが、予想外にほぼ毎日外出してて家にいなかったり、たまに家にいても他の事務作業に追われたりして、ほとんど実践できてないのが現状です…。夏休みなんてそんなもんか…。
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2011'07.23 (Sat)

国試対策的勉強法 その4

○第4回試験前の勉強の仕方 問題集できった勉強の仕方 前編

とりあえず、何回かまたぎそうなので、試驗前の勉強について5~9(1~4は以前の記事に書いた普段の勉強の部分です)を一応見出しだけ並べておきます。

5、授業プリントをざっと眺める。
6、2年以上前の定期試験の過去問と国試の過去問の一部を解く。
7、試験前日に昨年の過去問を解く。
8、よく寝る。
9、試験当日の直前の空き時間はひたすら「YearNote」や「がみえる」を見返してキーワードを確認。


5、プリントをざっと眺めます。プリントの重要度はプリントの秀逸度、その先生が国試レベルを超えた問題をどの程度出すのかによって変わってくると思います。

6、あとは、2年以上前の試験問題を解きつつ、余裕があれば「QB」(クエスチョンバンクの略:国試の過去問集)の一般問題のしかも一周目問題だけ(最近のQBは絶対押さえておかないといけない基礎的な問題だけ一周目問題として印をつけてくれてるので、それだけ目を通します。 このレベルだと定期試験より簡単なので、定期試験の過去問が解ければたいていは解けます。定期試験の過去問には解答解説がついてないですし、解答解説を読みながら問題の量をこなしたければ、やってもいいと思います。ただし、記述式の定期試験の場合は、やはり定期試験の過去問の比重がかなり大きくはなりますが…。)を解きつつ、分かんないところはYearNoteに成書のページも「できった」「がみえる」のページもメモってるので、適当に「できった」や成書も見返しつつ…みたいな感じで最後の知識固めをします。

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 突然、国試の過去問が出てきたのでびっくりされた方もいるかもしれません。QBをやり始めるのはほとんどの人が5回生になってからです。なので、自分も内科1周目の3~4回生(大学によって違いますが…)であえてQBに手を出す必要はないと思います。ただ、自分は問題を解かずに、ひたすら本を読んでるだけのやり方だと、いまいちモチベーションが保てないので、部分的に解いてます。別に、低学年から焦って国試対策をしようという魂胆ではありません。

 QBの一般問題といってもQBに目を通したことがない低学年の方は、何のことかわからないと思うので説明を加えておきますが、国試の問題には大きく分けて2種類あり、一般的な知識を問う一般問題と、それらの知識を用い、提示された症例の臨床所見をもとに問題に答える臨床実地問題があります。臨床問題では、提示された所見のどこに注目すればいいのかわからないと手も足も出ないため、基礎的な部分をおさえて臨む必要があります。と書くと臨床問題は恐ろしく難しく見えますが、少なくとも国試レベルに関して言えば、慣れれば、所見を見たら反射的に何の病気なのかわかるようになる………はず………です。基本的には、典型的な症例しか出てこないので…。自分もまだ臨床問題はほとんど解いてないので、数問解いての感触ですが…。

 そもそも、医学生というのは、大学入試のシステム上、受験テクニックのプロとはいいませんが、比較的、そういったものに熟達した人間の集団ですから、本来的には、大学入試みたく、こういう問題集をベースにした勉強の仕方に慣れてるはずです。 なので、ひたすら、プリントや成書を通読するようなやり方よりは、問題集を解きつつ、テキストに立ち返って、また解き直して…みたいなやり方のほうが、知識として定着するのではないかと思うのです。
 問題の配列も幸いなことに、臨床問題は疾患別に並んでますし、一般問題も検査なら検査で問題が固まってたりとある程度分野別に並べてくれてるので、今日はここからここまでの範囲を解けるように勉強しようなどとモチベーション維持にも使えそうです。

 QBは内科・外科のメジャー系だけでもそろえると3万円しますので、先輩からもらったり、図書館で借りたらいいと思います。書き込みしたり、チェックつけたりとかできたほうが使いやすいと思うので、図書館よりは、先輩からもらえるのがBetterだとは思います。別に6回生でなければ、最新版を解く必要はないと思うので、2年前のとかでもいいと思います。3年前のQB2009は1周目問題という制度が存在しないので、どこから手を付けていいかわからなくなり、ちょっと1周目には使いにくいかもしれません(国試の問題といっても、初学者でも解けて当たり前やろみたいな基本問題からちょっと応用編みたいな問題までいろいろあるので…)。

 危険性としては、こういうやり方だと、国試であまり問われない部分が盲点になる可能性が高いということですが、とりあえず、内科1周目では国試の基本問題が解ければ十分だろうということで、その対策はとりあえずまたおいおい考えたいと思います。そもそも、部活だバイトだと、ほかの活動もいろいろあるわけですから、QBを導入した時点で、結構、負荷がかかってるので、1周目でそこまで求めるのはOver Workというものです。日本の医者は好きですけど…。

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2011'07.17 (Sun)

とある医学生が試験勉強中に考えたこと

試験勉強?中にぼけぇ~っとPC裏の配線を眺めていたらしょ~もないことに気づいてしまいました。

今まで、以前使ってた古いスピーカーを捨てるのがもったいなくて、新しく買ったスピーカーも古いスピーカーも両方つなげるために、オーディオスプリッターてなものを使ってたんですが、



(↑こんなの。エラそうな名前のわりに、ただ、片方がステレオミニプラグ×1、反対側がステレオミニジャック×2になってるだけのただのケーブルです。)これを使うと、なんかの刑事ドラマみたいなことが簡単にできそうな…気が…。


手順その1
まず、オーディオスプリッターのジャックの1つに両端がステレオミニプラグのケーブルを差します。

手順その2
次に、手順その1でオーディオスプリッターに差したケーブルの反対側をPCのライン入力に差します。

手順その3
次に、オーディオスプリッターのもう一方のジャックにイヤホンを差します。

手順その4
最後にオーディオスプリッターのプラグをiPhoneに差します。これで配線は完成。

手順その5
SoundEngineなどの録音ソフト(フリーでもいろいろあるので探してみてくださいな)を起動し、録音を開始。

手順その6
誰かに電話をかけます。


すると…。なんとなんと!!電話の内容が全部録音できちゃうのです。しかも、配線にかかる費用はたかだか1000~1500円くらい。実にLow Cost!→実際に電話途中にiPhoneにコードを差して録音してみようと試みたところ、どうも、電波と干渉するようで、うまくいきませんでした。ネットから拾ってきた音はうまく録音できるのですが、電話のほうは無理っぽいです。チ~ン…。


で、何に使うの?と言われると、実用性はあまりないように思われますが、例えば、毎回のようになめた対応をするD社に怒りの電話をかけるときとか…ツカエルかもしれません。まぁ、もうちょっと現実的なところを考えると、YouTubeとかで上がってる音楽を割と簡単に音楽ファイルに変換できるとかでしょうか(以前はflvファイルを落として、mp3に変換してたんですが…)。まぁ、音質はある程度劣化しますから、たぶんやらないでしょうけど…。実際問題、動画をダウンロードして音声だけ抽出するやり方も、CDがレンタル開始になるまでのつなぎだったりとかその程度にしか使うことないですからね…。現実的にやっぱり大した使い道はなさそうです。


ちなみに、iPhoneに付属してくるイヤホンはイヤホンとしては大したことないのに、イヤホンのコードの途中のところにマイクが付いてて手ぶらでおしゃべりできる優れものです。もっとイヤホンがまともなやつでこういう機能がついてるやつって出ないんでしょうか??あ…街で独り言、言ってるように見える人ももしかしたらiPhoneで通話中かもしれないんで不審な目で見ないであげてください。

てことで、ホンマにどうでもいいことを書きました…。ていうか試験がヤバイ…。

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00:23  |  ぼやき  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  ↑Top

2011'07.12 (Tue)

国試対策的勉強法 その3 ~~

 さて、前置きが長かったですが、今日は本題に入りたいと思います。今日は、普段の勉強について…。

 医学部の勉強なんて、一応講義はあるものの講義ではほんとにエッセンスの部分(もしくは、その分野の専門医以外はどう考えても聞く必要はないであろう恐ろしくマニアックな研究内容(さすがに内科ではそんな話をする余裕はないので、今のところお目にかかってないですが))を取り上げるだけにとどまるので、基本的に自己学習になります。

自分の場合は…
普段は
1、とりあえず、「できった」と「YearNote」を開く。

2、「できった」を通読する。「YearNote」はお守り程度に開いているだけであまり真面目に読んでない。が、この段階で、「YearNote」に「できった」「がみえる」の該当ページ(同じ疾患について書いてるとこってことですね)をメモりまくる。個人的には、「がみえる」は「YearNote」と同じ出版社が出してるんだから、「YearNote」に「がみえる」のページも書いといてほしかったというのが正直な感想…。「できった」「がみえる」にも「YearNote」の該当ページをメモしていきます。

3、気になったところ、いまいち説明があいまいなところは中山、それでも納得できなければハリソンなどの成書で確認する。このとき、「YearNote」に成書の該当ページがちゃんと書いてあるので、わざわざ成書の索引を引かなくても直通で成書が開けるのが非常に便利。で、成書を読んで気になったこと、メモっておくべき事項は「YearNote」に書き込む。ただし、残念なことに、中山を読んでわからなかった部分はハリソンを読んでも大きく理解が前進するわけではない場合がほとんど。自分がお馬鹿なだけ?

4、基礎的な部分で分かんないことが出てくると、生理学は「人体の正常構造と機能」それでも納得できなければ、「標準生理学」で、薬理学は「標準薬理学」で確認。初期段階では、けっこうどつぼにはまるとここで時間がとられることが多い…。
前回の記事で、細かいところはとりあえずは覚えずと書きましたが、基礎医学分野に関しては、あえて細かいところまで突っ込んじゃっていいと思います。ここがおろそかになると、「理由はよくわからんけど、そういうことらしいよ。」っていう知識が増大していきます。そして、医学分野の恐ろしいところは、「実際に理由が分かっていない知識」というのが非常に多く、理由は分かってて、しかも、結構大したことがない理由で、理由が分かっていれば簡単に理解ができる知識も、本当に理由が分かっていない知識とまぎれて単なる暗記事項が増大していきます。単なる暗記事項で終わらせると、思い出せなくなったときにそこでゲームオーバーなので、できるだけ、正常をしっかり押さえて、知識の理由付けをできるだけ意識して病気を勉強するのが大事だと思います。

みたいな感じですね。

写真x


あんまりこんな話ばっかりしても正直面白くねぇという感想は読むほうも書くほうも同じだと思うんですが、いかんせん、試験期間でそういうことばっかり考えてるのでとりあえず他の記事は夏休みまで待ってください…。内科に入ったらメジャーな疾患については記事にしてもいいかもとか思ったんですが、勉強すればするほど、数ページのテキストを読みかじった一学生がその疾患にかかってる患者さんも見るかもしれないネット上でいい加減なことを書くなど恐れ多いと思うようになり、医学部ネタに関しては前以上に書くことがなくなったかも…。医学生は意外に気付かない素朴な疑問とかあったら、別に学問的な話じゃなくても生活の話とか何でもいいんで、コメントいただけたらと思います。自分の力が及びそうだったら記事にしてみたいと思います。

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20:14  |  医学部  |  TB(1)  |  CM(0)  |  EDIT  |  ↑Top

2011'07.07 (Thu)

国司対策的勉強法 その2

 皆様、こんにちはです。今日は国試対策的勉強法の第2回目です。今日からは、具体的な話をしながら、内科が始まって3か月の間に、内科の勉強の仕方について思ったことを書いていきたいと思います。


 自分は前の記事でも書きましたが、内科の成書(一般の方は聞きなれない言葉だとは思いますが、内科学全般についてきっちりと書かれているテキストです。)を朝倉にするか中山にするかハリソンにするか激しく悩んだ挙句、結局、10版の朝倉が出るのが待てず、中山を買いました。でもやっぱり中山ではカバーできない部分も多いので、結局わからないところは図書館で借りてきたハリソンを読むようにしてます。

 サブテキストには多くの人が「STEP」を使うところをあえて「病態生理できった内科学」(通称:できった)と「病気がみえる」(通称:がみえる/病みえ)、「YearNote 2012」を使ってます。好き好きだとは思いますが、個人的な印象としては、「STEP」は国試対策本の割に、内容を絞り切れておらず、やけに文字が多い…。うちの大学がそうなだけかもしれないですが、「STEP」ユーザーにはどうも成書を買わずに国試対策本であるSTEPだけで乗り切ろうとするやうらがどうも多い…。まぁ、それでも試験自体は何とかなるんですが…。

 

写真x


 たぶん、低学年の方、一般の方はSTEPだのできっただのと言われてもわけ分かんないと思うので、簡単にですが、注釈を付けておきます。ただし、あくまでも自分の認識での注釈なので、人によって認識は違うと思います。

 STEPとできったは、いわゆる国試対策本で、簡単教科書とか呼ばれたりもするみたいです。まぁ、その名の通り、馬鹿が読んでも真面目に読めば内科の大づかみな理解は簡単に得られるはずの教科書です。STEPの方が文字数が多くて人気です。できったのほうは、書名の通り病態生理、すなわち、その病気ではどんなことが体の中で起こっているのかという点に重点を置いているのが売りですが、やはり、薄いテキストなので、どの疾患についても…というわけにはいかず、疾患によってはこれは国試では問われないのでとりあえずパス、みたいなことを平気で書く節があり、読んでる方も唖然としてしまうことはあります。

 がみえるは、中学・高校の教科書でいうところの図説です。イラストを多用していて、イメージをつかむのに○です。疾患の分類がややこしい分野とかは、がみえるの表が結構役に立ったりします。がみえるだけで内科を突破することは200%不可能ですが、大づかみな理解を得るためのサブテキストとしては良書と言えると思います。がみえるは看護師さんも読んでたりして、研修医に言わせるとナースステーションでがみえるを読んでると看護師さんに声をかけられて看護師さんと仲良くなれるのががみえるのいいとこらしいです。逆に、看護師も使っているテキストということで、医学生ともあろうものが看護師が使うテキストを使うとは、と目くじらを立てる先生もいます。自分には全く理解できませんが…。使いやすければ何使ってもいいじゃん…。

 YearNoteは、いわゆる国試対策本ですが、消化器、感染症など、分野ごとに別冊になっているSTEPやできったと違って、内科全般について扱っているので、分厚いです。1500ページ以上あります。正確には、内科だけじゃなくて外科的な内容も含んでます。中身は、重要項目の羅列です。書いてあることのほとんどが覚えなければいけない項目とさえ思っても違いないくらいKeyWordの羅列です。非常によくまとまっていますが、その代わり、各疾患についてのなぜそうなるのかの部分とか、+αの知識は全くと言っていいほどそがれています。

 自分はあんまり試験対策本という認識をしていないのですが、大学の先生の中には、試験対策用のテキストで勉強するとはけしからん、とこれらのテキストを忌み嫌う先生もいます。別にそれで、とりあえず骨格の大づかみな理解が得られるんだったら、いいじゃん、と自分は思うのですが…。まぁ、そりゃ、それ以上の+αの知識はあればあるほどいいだろうとは思うのですが、とりあえず、それは内科1周目でやることではないし、そもそも、そんな骨格の理解もできてない学生が高学年でも大勢いる状況で、ハリソン内科学の英語版や専門医向けのテキストの通読を主張するのはとても滑稽です。
とか何とか書いてると注釈だけで結構長くなっちゃったので残りは次回に回します。毎度前置きが長くてすんません。

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